この記事を最初に書いたのは2019年。
まだ30代だった頃です。
当時の僕は、投資を始めたばかり。
複利ってすごい。
若いうちから始めた方がいい。
時間を味方につければ、資産は大きくなっていく。
そんなことを一生懸命考えていました。
そして昔の僕は、この記事にこんなタイトルを付けています。
「投資が人生を豊かにするのではなく、関心こそが人生を変える」
久しぶりに読み返してみたら、
タイトル、めちゃくちゃいいこと書いてるやん。
それに対して本文は……
複利の話ばっかりしてる。
30代の僕、だいぶお金に焦っていました。
でも40代になった今なら、このタイトルの続きをもう少し違う形で書ける気がします。
投資の考え方も変わりました。
副業をする理由も変わりました。
そして「自由になりたい」の意味も、少し変わりました。
今回は、2019年に書いたこの記事を消して書き直すのではなく、
30代だった僕の続きを、40代になった僕が書いてみようと思います。
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コンテンツ
30代の僕は、とにかく焦っていた
30代の頃、お金のことをかなり考えるようになりました。
その頃よく目にしていたのが、
「入金力」
という言葉です。
投資では時間が大切。
複利を活かすなら早く始めた方がいい。
そして、できるだけ早い時期に元本を大きくした方がいい。
理屈としては分かります。
でも僕の場合、それを知ったことで、
「30代のうちに、できるだけ入金しないと」
という焦りまで生まれていました。
当時はFIREという言葉もよく見ていました。
Financial Independence, Retire Early。
経済的に自立して、早期リタイアを目指す考え方です。
そこへ近づくためにも資産を作りたい。
そのためには投資するお金が必要。
給料だけでは限界がある。
だったら副業もしよう。
今振り返ると、
投資も副業も、全部「入金力」という一本の線でつながっていました。
お金をたくさん使いたかったわけでも、大金持ちになって豪華な生活をしたかったわけでもありません。
とにかく、
早く母数を大きくしたかった。
キノ
ほんと、急いでいました。
長期投資なのに、3年も待てなかった
もちろん、投資だから失敗したくありません。
だから当時の僕なりに考えていました。
ひとつに全部任せるのも怖い。
そこでWealthNaviやTHEO、FOLIOなど、複数のサービスに分けて積み立てていました。
長期。
積立。
分散。
言葉だけ見ると、かなり落ち着いた投資です。
でも僕自身は、まったく落ち着いていません。
「で、どれが一番伸びる?」
って見てるんです。
長期投資なのに。
そして3年も経たないうちに成果を比べて、最終的には当時の運用結果がよかったWealthNaviへ絞っていきました。
今ならちょっと笑えます。
長期投資って言ってるのに、3年待ててないやん。
投資では「時間を味方につける」と言いながら、自分自身は時間が過ぎることにものすごく焦っていたんだと思います。
30代のうちに。
早いうちに。
今のうちに。
結果を出さなきゃ。
投資でこけている場合じゃない。
たぶん、お金そのものより、
「このままで大丈夫なのか」
という不安の方が大きかったのかもしれません。
40代になって、お金の焦りがなくなった……わけではない
では40代になって、すっかり落ち着いたのか。
そんなことはありません。
お金の焦りは、今でもあります。
将来のことは気になる。
老後も気になる。
仕事だって、いつまで今と同じようにできるか分かりません。
ただ、お金との付き合い方は少し変わりました。
30代の頃は、
「どうすれば一番増やせるか」
に意識が向いていました。
今は、
「自分の生活に合ったお金の置き場所はどこだろう」
と考えることが増えています。
一番増える方法より、自分に合う方法を考えるようになった

たとえば保険。
利率だけを見るのではなく、保険料控除なども含めて考える。
そもそも今の自分に、この保障は必要なのか。
独り身の僕に、大きな死亡保障は必要なのか。
それなら個人年金など、別のところへ振り分けた方が自分には合っているんじゃないか。
そんなふうに、ひとつずつ考えるようになりました。
投資についても同じです。
30代の頃は、
「できるだけ投資へ回したい」と思っていました。
でも、こんつめて投資へ回して、手元に使える現金がないのも困ります。
何かあったときに使えるお金。すぐ動かせるお金。
そういう流動性も大切だと思うようになりました。
だから今は、
増やす。
備える。
手元に残す。
使う。
このバランスを考えるようになっています。
……と書くと、40代になってものすごく堅実になったように見えます。
そんなこともありません。
欲は出ます。
触っちゃいけないお金で個別株を買ってしまったこともあります。
にゃーすけ
そうなんです。
人間、そんなに急には変わりません。
お金は「増やす」だけじゃなく、楽しく使いたい
40代になって変わったことがもうひとつあります。
お金を使うことへの考え方です。
30代の頃は、使えるお金があるなら投資へ回したい。
副業で増えたなら、それも入金力にしたい。
そんな感覚が強かった。
今はもちろん将来への備えもしたいけれど、
今の自分が楽しく過ごすためにも、お金を使いたい。
と思うようになりました。
旅行へ行く。
興味のあるものを買う。
美容や健康に使う。
新しいサービスを試してみる。
全部を我慢して、将来の自分だけに渡さなくてもいい。
今の自分も、ちゃんと人生をやっています。
これは40代になったから思うことなのか、単純に僕自身が変わっただけなのかは分かりません。
でも、
将来のために今を削りすぎるのも違うな。
と思うようになりました。
副業も「入金力」から少し意味が変わった
これは副業にもつながっています。
30代の頃、副業を始めた理由のひとつは明確でした。
入金力を増やしたい。
本業以外から収入が入れば、その分を投資へ回せる。
資産形成を早められる。
僕にとって副業は、資産形成を加速させるエンジンのようなものでした。
40代になった今も、副業で収入が増えたらもちろん嬉しい。
そこは変わりません。
でも、それだけではなくなりました。
今は、
「自分で稼ぐ方法をいくつか知っておきたい」
という気持ちがあります。
ブログを書く。
アフィリエイトをやってみる。
AIを使ってみる。
画像を作る。
LINEスタンプまで作ってみる。
うまくいくものもあれば、全然うまくいかないものもあります。
それでも、
「こういう方法もあるんだ」
「ここなら自分にもできるかもしれない」
という経験が残る。
収入源を何本も完成させるというより、
自分でなんとかする方法を知っていること自体が、少し安心につながっている。
そんな感覚に近いです。
30代でFIREしたかった僕は、今も仕事を辞めたいのか
ここまで昔の自分を振り返っていて、ひとつ考えました。
30代の頃に目指していたFIRE。
もし今、十分なお金があって、
「明日から働かなくても大丈夫ですよ」
と言われたら、僕は美容師を辞めるのか。
たぶん、
辞めません。
美容師は続けると思います。
ただし、
働き方は変えるかもしれません。
今の僕は、チームで働くタイプの美容室にいます。
みんなで働く良さもあります。
でもチームである以上、自分一人ではコントロールできないこともあります。
人間関係。
店のシステム。
それぞれの考え方。
そういう難しさは、どうしてもあります。
もし経済的な余裕がもっとあって、働き方を自由に選べるなら、
個人サロンで働く。
場所を借りられるサロンを利用する。
働く日数や時間を変える。
もっと自分が働きやすい形を選ぶ。
そういうことは考えるかもしれません。
でも、
これまで来てくれたお客様との縁まで、全部切ってしまいたいとは思わない。
美容師という仕事そのものを辞めたいわけではないんですよね。
欲しかったのは「働かない自由」ではなかったのかもしれない

そう考えると、30代の頃にFIREという言葉を見て僕が欲しかったものは、
本当に「早く仕事を辞めること」だったのかなと思います。
もしかすると欲しかったのは、
働かなくていい自由ではなく、働き方を選べる自由。
だったのかもしれません。
お金がなければ、
嫌でも今の環境にいなければならない。
働く時間も簡単には変えられない。
新しいことにも挑戦しにくい。
でも、ある程度の余裕があれば、
「こういう働き方もある」
と選べる。
投資をする意味も、副業をする意味も、40代になった今はそこへ少し近づいている気がします。
お金そのものが自由を作るというより、
選択肢を減らさないために、お金を準備しておく。
今はそんな感覚です。
「関心のないものは、見えていないものと同じ」
2019年にこの記事を書いた僕は、こんなことを書いていました。
「関心のないものは、見えていないものと同じ」
この考え方は、今もあまり変わっていません。
投資に関心を持ったから、お金について勉強しました。
お金について考えたから、副業にも興味を持ちました。
副業を始めたから、ブログを書きました。
ブログを書いていたから、AIを使うようになりました。
AIを使っていたら、なぜかLINEスタンプまで作るようになりました。
……最後は自分でもよく分かりません。
ジラッピ
ほんとです。
でも、たぶんこれが「関心を持つ」ということなんだと思います。
ひとつ知る。
そこから別のものが見える。
面白そうだから、ちょっとやってみる。
うまくいかなければ、また考える。
そうやって振り返ると、人生を動かしてきたのは投資そのものではありませんでした。
「これって何だろう?」と思ったことの方だったのかもしれません。
30代の僕が付けたタイトルは、そのまま残すことにした
今回、7年前の記事を読み返して、本文はかなり書き直しました。
複利について長々と説明していたところも減らしました。
当時紹介していた投資サービスの話も、今の僕が書きたいこととは少し違います。
でも、タイトルだけは変えないことにしました。
「投資が人生を豊かにするのではなく、関心こそが人生を変える」
30代の頃は、この言葉を「投資に関心を持てば、世の中や経済のことが見えてくる」という意味で書いていました。
40代になった今は、もう少し広く感じています。
投資でもいい。
仕事でもいい。
副業でもいい。
旅行でも、美容でも、ガジェットでも、AIでもいい。
何かに関心を持って、
調べて、
やってみる。
そこからまた次の何かが見えてくる。
30代の僕は、将来を良くしたくて、とにかく急いでいました。
40代の僕も、まだお金のことで焦ります。
欲も出ます。
失敗もします。
でも今は、
将来のために今を全部使うのではなく、今も楽しみながら、これから選べる道を少しずつ増やしていければいい。
そう思っています。
7年前の僕がタイトルだけ先に書いていたことに、
ようやく本文が少し追いついたのかもしれません。

[…] 複利についてはこちらの記事で触れています。 […]