瀬戸内国際芸術祭の舞台の島々の中でも代表的な島は、ベネッセハウスや地中美術館のある直島ですが、直島以外にも豊島(てしま)と犬島(いぬじま)の2つの島があり、観光では外せない島なので今日は記事にまとめていきますね。
タイトルに書いてある1泊2日でも、何とか3つの島を回る事はできるのですが、船の時間に縛られてしまうこともあるので、のんびり観光したい方は2泊ぐらいがちょうど良いです。
かっちり計画された観光ガイドというよりは、豊島紹介と犬島紹介として参考にしていただけると助かります。
直島については、ベネッセハウス「オーバル」に宿泊した時のことを書いた記事があるので参考ください。
直島でベネッセハウス「オーバル」に宿泊して芸術にふれてきました
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豊島(てしま)のおすすめおすすめスポット
緑豊かな島で、水田や畑があるのどかな風景で、牛が放し飼いされていたりと、自然を楽しめる島。
豊島のすぐ隣には、人よりも牛の方がおおい小豊島があり、ブランド牛であるオリーブ牛などの飼育もされているぐらい、瀬戸内の気候や環境の良さを実感できます。
芸術に触れるだけではなく、自然のある風景を楽しみながらサイクリングできるのも豊島の魅力です。
豊島美術館
緑に囲まれた風景の中に現れる、水のしずくのような柔らかな円形の建築物。
アーティストの内藤礼と建築家の西沢立衛により建設された美術館です。
円形のシェル構造の建造物には大きな円形の開口部があり、光・風・音をとり込み、自然と建築物が調和する不思議な空間です。
通常の美術館のように、常設展示作品があったり、海外からの作品を集めた企画展示をしたりするような美術館ではありません。
自分が作品の中に入り込んだような感覚や今まで気にとめなかった自然のもつ魅力や力を感じられる空間です。
いくつも美術館を見てきましたが、ここでしか体感できない作品なので、オススメです。
開館時間:
3月1日 〜 10月31日
10:00 〜 17:00(最終入館16:30)
11月1日 〜 2月末日
10:00 〜 16:00(最終入館15:30)
休館日:
火曜日(3月1日〜11月30日)
火曜日から木曜日(12月1日〜2月末日)
※ただし祝日の場合は開館、翌日休館
※ただし月曜日が祝日の場合は、火曜日開館、翌水曜日休館
鑑賞料金:
1,570円
※15歳以下無料
心臓音のアーカイブ
クリスチャン・ボルタンスキーが2008年から展開している心臓音を収集するというプロジェクトをアート作品として常設展示している鑑賞施設です。
「心臓音のアーカイブ」は、これまでに集められた世界中の人々の心臓音を聴くことができる小さな美術館です。自分自身の心臓音をここで採録して、プロジェクトの作品内に納めることもできます。
光と音で体感する作品を鑑賞できるのと、館内にあるパソコンで、過去に収録されている心臓音を聴くことができます。
収録されている心臓音には著名人のものもあり、検索してみると意外な方の心臓音が聞けるかもしれませんね。
開館時間:
3月1日 〜 10月31日
10:00 〜 17:00(最終入館16:30)
11月1日 〜 2月末日
10:00 〜 16:00(最終入館15:30)
休館日:
火曜日(3月1日〜11月30日)
火曜日から木曜日(12月1日〜2月末日)
※ただし祝日の場合は開館、翌日休館
※ただし月曜日が祝日の場合は、火曜日開館、翌水曜日休館
鑑賞料金:
鑑賞料 520円
※15歳以下無料
登録料 1,570円
犬島(いぬじま)のおすすめスポット
特徴的な煙突が目印の犬島ですが、島としてはとても小さく、歩いて観光できてしまう小さな島です。
島内には犬島精錬所美術館だけでなく、キャンプ設備や植物園があります。
犬島精錬所美術館
かつて建設された犬島製錬所の跡地を美術館として活用されたものです。
建築は三分一博志によるもので、製錬所の跡地の景観を崩さないように設計されていて、近代産業の歴史なども感じることができる美術館です。
展示作品は柳幸典によるもので、こちらも自然の光や風と調和するような設計で、その時々によって印象を変える作品でずっと見ていられます。
開館時間:
9:00 〜 16:30(最終入館16:00)
チケットセンター 9:00 〜 17:00
休館日:
火曜日(3月1日〜11月30日)
火曜日から木曜日(12月1日〜2月末日)
※ただし祝日の場合は開館、翌日休館
※ただし月曜日が祝日の場合は、火曜日開館、翌水曜日休館
鑑賞料金:
2,100円
※犬島「家プロジェクト」、犬島 くらしの植物園と共通
※15歳以下無料
家プロジェクト
直島の家プロジェクトのように犬島にも家プロジェクトがあります。
現在は「F邸」「S邸」「I邸」「A邸」「C邸」の5つのギャラリーと「石職人の家跡」があり、犬島精錬所美術館の鑑賞チケットとセットで鑑賞できるようになっています。
こちらは屋外展示作品もあるので、学芸員さんが全ての作品におられるわけではありませんが、学芸員さんがおられる家プロジェクトで作品について聞いてみると色々教えてくれます。
開館時間:
9:00 〜 16:30
チケットセンター 9:00 ~ 17:00
休館日:
火曜日(3月1日〜11月30日)
火曜日から木曜日(12月1日〜2月末日)
※ただし祝日の場合は開館、翌日休館
※ただし月曜日が祝日の場合は、火曜日開館、翌水曜日休館
犬島くらしの植物園
家プロジェクトに携わってきた建築家の妹島和世と明るい部屋というユニットのコラボレーションで建設されました。
シンボルのガラスハウスを中心に犬島の気候に合わせた植物を育成されています。
鑑賞型の植物園ではなく、ワークショップなどを通じた学びを得られる植物園です。
小さなカフェ屋台もあり、自然に囲まれてのんびりティータイムを過ごすことができます。
開園時間:
9:00 〜 16:30
休園日:
休園日:火曜日(3月1日〜11月30日)
火曜日から木曜日(12月1日〜2月末日)
※ただし祝日の場合は開館、翌日休館
※ただし月曜日が祝日の場合は、火曜日開館、翌水曜日休館
おすすめ観光ルート
この3つの島をうまく周遊するには、結局のところ、いかに船の時間に合わせた観光ができるかが重要です。
なんと言っても船の本数がとても少ないのと、犬島に至っては、結構な距離があるので、船の乗りすごしだけは避けたいもの。
ルートはいくつもあるものの、岡山県の宇野港か香川県の高松港のどちらを拠点にするかによっても変わってくるので、あくまで参考にどうぞ。
1日目
1日目は直島観光が断然オススメ
どこに宿をとるかにもよりますが、犬島と豊島を1日で巡ろうと思ったら、宮浦港(直島)を9時台に出発する船に乗らないといけません。
宮浦港にその時間までに着こうと思うと、高松港からだと8時12分のフェリー、宇野港からだと8時22分のフェリーに乗って間に合うくらい早い時間になります。
僕が住んでいる京都からだと始発に乗らないと間に合わないレベルです。
直島の観光にはついては、またまとめてみようと思いますが、以前書いた記事を参考にしてくださいね。
2日目
犬島よりも広い豊島に時間を割ける時間組みをすることが大切だと思います。
高速線の時刻表から見てみると、朝のうちに豊島を観光する順番が、豊島の滞在時間がおおよそ3時間とれるのでおすすめです。
夏は本当に暑くなるので移動の多い豊島を先に観光するのもメリットとしては大きいですね。
「直島→豊島→犬島→直島」のオススメルートを紹介
9時20分 宮浦発
9時42分 家浦着
次の船は12時40分、犬島行きなのでおおよそ3時間の滞在時間になります。
着いたら必ず、次の船のチケットを購入しよう。
チケットの販売時間は、乗船のおおよそ30分前から販売しているのですが、到着してすぐはまだ窓口に人がいるので、その時に次のチケットを買っておくことをお勧めします。
もちろん鑑賞時間にもよるので、事前にガイドブックなどで調べておいてくださいね。
移動手段は、バスかレンタサイクル(レンタルバイク)か徒歩になります。
かなり広い範囲の移動になるのと、時間は読めた方が良いので、レンタサイクルを借りるのがおすすめです。
12時40分 家浦発
13時05分 犬島着
次の船は15時47分、宮浦(直島)行きです。
直島への最終便なので気をつけてくださいね。
乗り遅れた場合は岡山の宝殿港という所に船は出ているのですが、最寄駅まではバスを使わないといけない不便な所なので、くれぐれもお気をつけてくださいね。
犬島精錬所美術館の展示はそれほど多くないものの、美術館周辺の近代産業の跡地を見て歩いていると結構時間もあっという間に過ぎていきます。
家プロジェクトも併せて見たい方は少し足早に動いた方が良いかもしれませんね。
美術館といくつかの家プロジェクトの鑑賞だけだと、少しお茶をする余裕はあると思うので、ついてすぐランチをしてから散策しても良いかもしれません。
船着場のすぐ近くにはいくつか食事をする場所があるので、事前に調べておきましょう。
15時47分 犬島発
16時39分 宮浦着
どうもお疲れ様でした。
おおよそこのプランで問題なく回れると思います。
直島から、それぞれ皆さんの出発地(自宅)へ帰られることを考えると、だいぶタイトなスケジュールなので、もう1泊されるのが現実的だと思います。
あとこちらで紹介した船は高速船のダイヤでしたが「宇野-豊島-小豆島」をつなぐフェリーもあるので、もう少し動きやすいと思います。
是非とも参考にして観光を楽しんでください。
観光にはレンタサイクルが必須
島内の観光はバスもありますが、自由に動けるレンタサイクルが便利な場合も多いです。そして、直島は比較的傾斜が少ないですが、豊島は急な坂道も多いので、電動自転車のレンタサイクルがおすすめです。
船の移動中は適度な睡眠を
船の移動ですが、フェリーではなく高速船の場合、みなさんが想像しているようなゆったりとした船旅とはなりません。
割と狭い船内に押し込まれて、混雑時にはぎゅうぎゅうになることもあるので、寝れるタイプなら、すこし眼をつぶって仮眠することもおすすめします。
ちょっと長々と書きましたが、是非参考にしてみてください。
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