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母の寝床、布団からエアベッドまで
母はもともと、うちへよく泊まりに来ていました。
最初に用意したのは、ニトリの一人暮らし用の布団セット。
フローリングに敷いて使っていました。
母に聞くと、
「寝れるよ」
とのこと。
本人がそう言うなら大丈夫なのかもしれません。
でも、こっちとしては、
いや、さすがに腰痛くない?
と気になります。
布団にGOKUMINのマットレスを追加すると、母はそれなりに満足している様子でした。
ただ、僕が使ってみると少し底付き感が気になります。
母は大丈夫と言っている。
でも僕は、
「ほんまにこれ大丈夫?」
と思っている。
本人より息子の方が気にしています。
そんな中、母から出てきたのが、
「高さがある方が起きやすい」
という話でした。
なるほど。
寝ている間の快適さだけじゃなく、床に近いところから身体を起こして立ち上がるのも気になるのか。
じゃあ、
「僕のベッドで寝る?」
と聞いてみました。
それは嫌らしいです。
なぜだ。
母専用の普通のベッドを置くほど、部屋に余裕があるわけではありません。
母が来ない日は邪魔になります。
そこで思いついたのがエアベッドでした。
必要なときだけ膨らませて、使わないときは収納できる。
もし母に合わなくても、キャンプで使えるかもしれない。
僕はそんなにキャンプへ行きませんが。
あるいは、防災用の寝具として役立つこともあるかもしれない。
それなら、ものは試しです。
Amazonでそこそこ手頃だった、モバイルバッテリーを内蔵した電動ポンプ式のシングルエアベッドを購入しました。
なお、購入した商品は現在Amazonで確認できなくなっています。
Amazonの商品は入れ替わりもあるので、この記事では特定の商品をおすすめするのではなく、来客用として実際にエアベッドを使ってみてどうだったかを中心に紹介します。

使わないときは収納袋に入れておけます。
常設のベッドとは、ここが大きく違います。
母が来たら袋から出して、

電動ポンプで空気を入れる。
体感では3分程度でベッドになります。
充電式なので、コンセントの位置をあまり気にせず膨らませられるのも便利でした。

普段は収納しておいて、必要なときだけ一人分のベッドが出現する。
来客用の寝具として、この使い方はかなり便利です。
実際に母が寝てみた。「雲の上にいる、 みたい」らしい
一番大事なのは、実際に寝る母がどう感じるか。
聞いてみました。
返ってきたのが、
「雲の上にいるみたい」
……分かるような、分からないような。
でも、なんとなく分かる。
母らしい、曖昧だけど妙に伝わるレビューです。
母は自宅では、折りたたむとソファにもなるマットレスを使っているそうです。
そちらは少し硬さが気になるらしく、エアベッドの柔らかい寝心地は気に入った様子。
そして、
「またこれで寝たい」
とのこと。
もう、それなら十分でしょう。
今回エアベッドを買った理由のひとつが高さでした。
以前使っていたマットレスより、母本人は起きるのが楽になったと言っています。
これは良かった。
……のですが。
横から見ている僕には、少し気になることがあります。
エアベッドって、端が結構沈むんです。
普通のベッドなら、端に腰掛けてから足を床につけて立ち上がれます。
ところが、このエアベッドは端に体重をかけるとグッと沈みます。
母が降りているところを見ると、
「安定したベッドから立ち上がる」
というより、
「沈みながら降りている」
感じ。
母は「前より楽」と言っています。
僕は横から、
「それ、ほんまに楽なの?」
と思っています。
本人が楽なら、それでいいんですけどね。

どれくらい沈むのか、自分でも座ってみました。
もちろん、これは僕が普段使っている空気の入れ具合での話です。
もっと空気を入れれば、硬くなるのかもしれません。
ただ僕の場合、
「これ、どこまで入れていいんだ?」
という不安もあります。

パンパンにして破裂するのも怖いので、無理に限界まで空気を入れてはいません。
そのため、この沈み方がすべてのエアベッドに当てはまるわけではありません。
あくまで、僕が購入したエアベッドを普段の空気量で使い、85kgの人間が端に座るとこのくらいという実例です。
使って分かった、エアベッドの良いところ・気になるところ
今回購入したのはシングルサイズです。
一人しか寝ないんだから、シングルでいい。
買うときは普通にそう考えました。
でも実際に使ってみると、次に僕が買うならセミダブルにします。
理由は先ほどの端の沈み込み。
普通のマットレス以上に、端ではなく中央寄りを使える余裕が欲しいと感じました。
設置する場所に余裕があるなら、一人で寝る場合でも少し大きめを選ぶ。
エアベッドでは、そんな考え方もありだと思います。
ただし、僕自身がセミダブルのエアベッドを使い比べたわけではありません。
あくまで、シングルを実際に買って使った僕が「次ならそうする」と感じたという話です。
ここで一度、余計なこともしています。
手元には、以前母用に買ったGOKUMINのシングルマットレスがあります。
「これ、エアベッドの上に乗せたらさらに寝やすいんじゃない?」
と思ったんです。
エアベッドの高さ。
GOKUMINの寝心地。
合体したら最強じゃないか。
実際に乗せてみました。
ところが、GOKUMINのシングルマットレスの方がエアベッドより少し大きい。
端がはみ出して、なんとなく安定感が悪い。
結局やめました。
写真を撮っておけばよかったのですが、完全に忘れていました。
このときも、
「エアベッドをセミダブルにしておけばよかったかな」
とは思いました。
ここまで書いていて、最初は完全に忘れていたデメリットがあります。
エアベッド、結構うるさいです。
まず空気を入れるとき。
電動ポンプなので当然音がします。
ただ、これは3分程度。
準備中だけなので、僕はそれほど気になりません。
問題は寝てからです。
寝返りするたびに、
ギュッ、ギュッ。
エアベッド特有の音がします。
そして、うちの場合はこの音を僕も聞くことになります。
母は寂しがりなので、エアベッドを別室ではなく僕と同じ寝室に置いているからです。
夜中に、
ギュッ……。
ギュッ……。
「あ、母ちゃん寝返りしたな」
と分かります。
これが地味にうるさい(笑)。
エアベッドで寝る本人が気にならなくても、同じ部屋で寝ている人には結構聞こえます。
家族や友人の来客用として同じ部屋に設置する予定なら、これは買う前に知っておいていいデメリットだと思います。

一方で、買ってよかったと思うのが電動ポンプです。
エアベッドというと、
「空気を入れるの面倒じゃない?」
と思っていました。
でも、これはポンプを別に用意する必要がありません。
しかも充電式なので、設置場所でコンセントを探す必要もない。
母が泊まりに来る。
収納袋から出す。
広げる。
空気を入れる。
ベッド完成。
来客のたびにやる作業としては、十分許容できる範囲でした。
もし今後またエアベッドを買うとしても、僕なら電動ポンプ内蔵タイプを選ぶと思います。
結局、母が「またこれで寝たい」なら成功だった
エアベッドを使ってみて、完璧な寝具だとは思っていません。
端は思った以上に沈みます。
寝返りするとギュッギュッとうるさいです。
そして僕なら、次に買うときはシングルではなくセミダブルを検討します。
それでも母は、
「雲の上にいるみたい」
と言っています。
以前のマットレスより起きるのも楽らしい。
そして何より、
「またこれで寝たい」
とのこと。
だったら、うちの場合は買ってよかったんだと思います。
もちろん、
「高齢の親にはエアベッドがおすすめ」
とまで言うつもりはありません。
体の状態も違えば、硬い寝具が好きな人もいるでしょう。
端が沈むので、乗り降りの安定性が気になる人にも無条件ではすすめられません。
ただ今回、母の寝床を考えていて気づいたことがあります。
親が年を取ってくると、寝具って**「寝ている間に気持ちいいか」だけではない**んですね。
高さだったり。
起きやすさだったり。
今まで僕があまり気にしていなかったことが、寝具選びの条件になってくる。
フローリングに布団から始まり、
GOKUMINを追加して、
最終的にエアベッド。
ずいぶん遠回りしました。
でも母が次もこれでいいと言っているので、わが家の来客用寝床は、しばらくこれで落ち着きそうです。
あとは夜中の、
ギュッ……ギュッ……。
これに僕が慣れるだけです。
